腰痛は足から!

寒い日が増えると腰痛・ぎっくり腰になる人も増える傾向があるようです。

以前HPにも載せましたが腰痛の多く(8-9割)は足からきています。

1。腰がだるい

2。座っていて立ち上がる時に痛みが出そうですぐにまっすぐ立てない

3.起床時に”いててっ!”

こんな時は腰もさることながら、足にも注目して下さい。ふくらはぎの内側もしくは 下腿の下から1/3または上から1/3辺りの外側を押してみると激しく痛い場所が数箇所あります。

揉まずに親指で5秒程度やや強めに押し続けてからゆっくり離し、2-3秒置いてまた5秒程度押します。これを5回程続けます。

何箇所か痛い場所があるので最低3箇所程度は同じように押して下さい。押すときの姿勢は問いません。仕事中椅子に腰掛けながらでも結構です。

次にお尻上部の横(斜め後ろ)を強く押して見て下さい。ここを押すと大抵気持ちが良いのですが、ここも”いててっ!”という方はふくらはぎと同じように押して下さい。

自分でやると手加減してしまう人は優しく押していただけそうな人に頼んで下さい。この場合はうつ伏せになった方がいいでしょう。

腰は足の支えで真っ直ぐになります。ぎっくり腰はまず足から攻めます。足が楽になると腰の緊張も緩んできて伸びやすくなるのです。

どなたもふくらはぎの「こむら返り」を一度位は経験したことがあると思います。痛いですよね。ふくらはぎがガチガチになってるし。

ぎっくり腰の多くは腰のこむら返りです。一部の筋肉が痙攣して縮こまっている状態なのでこれを伸ばす方向に動かすと痛みが倍増するのです。ふくらはぎの痙攣なら我慢して一気に足を強引に手前に引けば筋肉が伸びて次第に落ち着いてくれますが、腰の筋肉は一気に伸ばすのが困難なのです。そこで足からじわじわと攻めるのです。すぐに効果が出るより数時間後気がつくと楽になっていることが多いです。

それでも痛みが出てしまう時は鍼(はり)治療がオススメです。

まなぶ鍼室では腰の奥の縮こまった筋肉まで届く長め鍼も使用します。

鍼は寝た状態で刺しますが、筋肉は鍼が刺さると、瞬間的に異物侵入を察知し侵入阻止をしようと一瞬更に縮こまります。この時一瞬ズシンとした感覚が出ます。これをはりの”響き”と称してます。

刺鍼後10-20分程度刺したままにしておきます。その間患者さんは寝て頂いて結構です。その間少々重だるい感じが続きます。

刺針後数分内で筋肉は逆に弛緩してくる性質があります。筋肉が弛緩すると血行が回復し、神経の圧迫も解除され、疲労物質の代謝も促進されます。痛みが取れてくるのです。これが鍼(はり)治療の特徴です。

鍼治療にこられたぎっくり腰患者さんのほとんどが帰りは腰を伸ばして歩けるように回復されています。