梨状筋症候群
症状と原因

梨状筋が収縮すると股関節を外旋させます。また股関節の安定にも寄与します。お尻の仙骨内側(体内側)から発して大転子に付きますが、その間にだんだん細くなり、形状が洋ナシに似ていることから付いた名前です。 バレリーナの様に立位で足先を外側に向ける際に働きます。梨状筋症候群はお尻や大腿(太もも)の裏側に重だるさや、痺れを感じる症状です。この要因は梨状筋そのものより、その内側(体内のより深部)を縦に走行している坐骨神経を圧迫するために現れる症状とみられています。山登り、サッカー、長時間歩行等で下肢を外旋させる動作が多い場合、長時間の座位でお尻が圧迫され続けた場合、梨状筋が凝り状態がなって坐骨神経を圧迫してしまうということです。

まなぶ鍼室のはり治療

凝った梨状筋と共に梨状筋の外側(体表側)に位置する中殿筋、大殿筋も張っているため、これらを緩めることが第一義になります。また臀部の張り、凝りだけが単独で発症することはなく、必ず腰部、下腿の筋とも連動していますので、これらの筋収縮部も緩めることが、早期回復に繋がります。分厚い殿筋群の中を深部の目的とする筋に達するため長めの鍼を使用します。

治療回数

臀部、大腿の重だるさは1回の治療でも痛み度合いは少なくとも半分程度まで改善することが多いです。ただ毎日仕事等で慢性的に長時間座位姿勢が多い場合は、治療後1,2日は良かったけれど、また痛くなってしまうことが多々あります。 この場合、月2-3度定期的に鍼治療で筋を緩めると共に、座布団を敷く、椅子の高さを変える、定期的な休憩をとるなど、環境・習慣の見直しも同時に実施することが恒久的改善に大事です。

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