美容鍼とはもともと健康維持増進や疲労回復のために顔を含めた全身に鍼治療をしていたものが、1990年代頃より顔面への刺鍼のみをクローズアップし、若返り、たるみの改善、美肌等の効用をもたらすとされてきました。
美容鍼は女性に限らず最近男性も増えているようです。
鍼(はり)には血行を良くする作用があります。これが皮膚や筋層にできる老廃物の新陳代謝を促すことで、顔色がよくなり、肌に張りが出て小じわが目立たなくなり、顔のリフトアップに繋がると考えられています。
顔面は絶えず外気に接していることから保温のために血管網が発達しており、その分鍼の効果も現れやすい部位の一つです。
また最新の研究で皮膚細胞は様々なホルモンを自ら作り出す能力があることが分かってきました。鍼刺激は皮膚のホルモン分泌にも影響を及ぼすと言われており、顔面を含めた肌美容にも影響していると考えられます。
鍼は顔面専用に細いものを使用しますので痛みは思ったほどありません、ほとんど感じない方もおられます。治療中リラックスされ鍼を刺したまま寝てしまわれる方も少なくありません。
血管が多い顔に鍼を打つと血が出るのでは? と心配される方もおられますが出血することは少なく、あっても直系1ミリ以下の小さな点程度ですぐ止まります。少し出血した場合は指で10秒程適度抑えることがありますが跡はほとんど残りません。稀に内出血した場合にはその後若干薄青から薄黄色になることがありますが、数日で消失しますのであざになって残るようなことはありません。
鍼にはお腹周りを引き締める効果が期待できます。15-30本程度の鍼をお腹周りに刺鍼します。より効果を上げるため鍼と共に食事療法、運動療法を組み合わせることでお腹の脂肪燃焼を促進し結果お腹の脂肪層が減少してきます。
また慢性的な便秘など胃腸障害の改善にも効果があります。
尚、実感できる効果が出てくるのは個人差はありますが週1回程度の施術で3カ月程度(10-15回)は必要です。
まなぶ鍼室では美容鍼でも顔やお腹周りだけではなく全身のバランスをとるために手足や背中にも刺鍼をします。