花粉症

2月から5月、10月から11月は花粉症が真っ盛りの季節です。症状緩和には抗ヒスタミン剤が一般的ですが、薬だけでは一時的に改善しても薬効が切れるとまた元に戻ってしまうようです。

ご承知のように花粉症は花粉に対する体の過剰免疫反応と言われています。花粉自体は本来体内に入っても害は及ぼさない物質です。

また腸内環境がアレルギー疾患に大きく関与することが近年の研究で解ってきました。ヤクルト等、多くの研究機関が効果ある乳酸菌を発表していますが、もともと腸内環境は100人百様なので万人に合う乳酸菌はないものの、自分の体質にあったものが見つかると有効性は高いと思います。

鍼灸は対処療法というより、自律神経系に働きかけ体質そのものに影響を与えます。花粉症では鼻の横への鍼や頭にお灸をすることで、体の自律神経系を介し過剰免疫反応体質を変えるのです。

頭への灸で髪の毛が燃えないか、火傷しないか心配でしょうが、大丈夫です。そこは鍼灸師の腕のみせどころです。一度の施術で、あなたにとって鍼灸が効果的かどうか分かります。治療は1,2週に一回程度の頻度で、5,6回続けて1クールです。

他にお腹のマッサージも花粉症に有効です。文化度が高くなった日本や他先進国では体に対する薬物による化学的刺激が優先し、はりきゅう等物理的刺激は何となく原始的、時代遅れ、文明的でないといったイメージができて、一般から遠い存在になっていますが、本来人や動物は圧倒的に物理的刺激に対応すべく進化してきました。まだ調剤薬を使って100年、200年です。体はまだまだ暑さ・寒さ、運動疲労、睡眠、空腹感などの物理的刺激によって免疫を高められるように出来ています。

はりきゅう治療はそんな物理的刺激を効率よく体に与える千年単位で磨きかけてきた治療技術です。

 ご予約・お問合せはこちらから