風邪かな?っと感じたら!
2週間前に関東では最も遅い気温30度超を記録したのに、先週の台風一過からまるで冬本番を思わせる気温低下となりました。こんな時に薄着で過ごしてしまった、素足でいた、夏布団のままで寒かった、夜ふかしをしてしまった等のふとしたことから鼻水が出たり、喉を痛めたり、寒気がしたりと風邪症状を感じてしまう方が多いでしょう。
東洋医学では風邪(かぜ)を”ふうじゃ”と称し、暑邪、湿邪、乾邪、寒邪と共に五気の一つとされています。
体の免疫機能が落ちかけた時に、首と背中の堺辺りから体内に侵入してくると言われているんです。
それゆえ、第二胸椎棘突起の両側に”風門”と言うツボがあり、そこから上に上り首と頭蓋骨との堺に”風府”というツボがあり、さらに正中線上で外後頭突起(頭の後ろで骨が丸みを帯びてデコンと少し飛び出た部分)の真下に”風府”といういずれも”風”がついたツボがあるんです。
風邪に対処する鍼灸の治療ではこれらのツボに加え第七頚椎棘突起真下の凹みである”大椎”というツボも使用しますが、だれでも対処できる方法として
1.大椎、風門をカバーするようにミニホカロンを当てて温める(日中、就寝中共に)
2.足首・足を温める(特に日中足首が冷えないようにする)
3.二の腕(本来一の腕というらしいのですが上腕のこと)の裏側で肘よりやや上の部分を温める
引き始めた風邪もひどくならずにまた予防にもなりますので是非お試し下さい。
既に鼻水が出てきてしまった場合には風府、風池のツボを自分で指で強く圧して下さい。1回5秒程これを数回繰り返します。これで少し治まってきます。
いずれにせよ薬を飲んでもカイロを首に貼っても早寝して睡眠時間をたっぷりとることは必須です。なにせ免疫力を高めるは副交感神経がやや優位になる状況が必要だからです。
秋の夜長の夜ふかしは免疫力を下げてしまうのです。