坐骨神経痛 その1

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私は去る2月9日、車から降りた瞬間突然左下肢に坐骨神経痛を発症しました。

おおよそ3カ月経過しますが、やっと1㎞程度は自力で歩ける程度まで回復し、 そろそろ運動も再開しようか、という気になりつつあります。

32年前にL4-5椎間板ヘルニア除去手術をし、その後も立ち上がれなくなるほどの腰痛は年に数回おきていましたが坐骨神経痛は手術から約20年経った10年程前に術後初めて発症し、今回それ以来2回目の坐骨神経痛で左下肢に激しい痛みが出ました。

MRI検査で今回はL3-4からの椎間板ヘルニアが原因となっていました。「外側陥凹部」という位置に椎間板から髄核が飛び出て神経根前のL4神経を圧迫しています。

ちなみに10年前の時にはL3-4、L4-5、L5-S1の三か所同時にヘルニアが確認されました。 

自分で体験済ですが椎間板ヘルニアによる腰痛や坐骨神経痛は手術してもまた同じ場所やその上下の椎間板から新たに髄核ヘルニアになることも少なくありません。(10-30%の再発率)

ここ10-15年の研究でヘルニアの多くはほっておいてもマクロファージという白血球に食べられて消失してしまうことが確認され、下肢の運動麻痺や膀胱直腸障害がない限り椎間板ヘルニアの90-95%は手術はしない保存療法になっています。

マクロファージの働きで神経痛や腰痛症状が消失するには3-6か月程度との見解があります。

これからみると私の今回の発症は、最短コースで回復してきているのかもしれません。自画自賛ですが、自分で腰に鍼を打って血行を良くしているお陰かと思います。

今回の自らの発症で改めて腰椎椎間板ヘルニアに伴う腰痛と下肢神経痛について考察してみました。

実は下肢に神経痛が出ている場合、腰痛の自覚はありません。なぜでしょうか? 

ちなみに腰に力が入る姿勢で一瞬腰痛が出始めたのは発症から2カ月過ぎた辺りで丁度下肢の耐えられないほどの神経痛症状が少し緩和されてきた頃です。 続きは次回へ。

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