日本人のメンタリタリティ

今男子サッカーワールドカップの試合真っ最中です。サッカーでは日本は現在女子がワールドカップチャンピオンですが、それなのにただサッカーワールドカップというと世界的に男子の試合を指すようです。

ここは女子のチャンピオンに敬意を評して敢えて冒頭”男子”サッカーワールドカップとしてみました。

ところで日本は初戦でコートジボアールに負けてしまいました。この試合の前にTVマスコミはどんな特集を組んでいたかというと、どの番組でもわざわざコートジボアールまで出かけドロクバ選手に関しては親までインタビュウして国民の英雄だの、同国の子供たちは貧しさゆえに裸足でサッカーをしているだの相手国コートジボアールに同情を抱かせるような番組構成でした。その中にはコートジボアールが日本のどんなところに脅威を感じているかを探る視点は皆無でした。

一方今朝のニュース番組で本田がインタビュウで”日本の積極的攻撃姿勢で相手に脅威を与えなければならない”といった趣旨のことを言っていて、なるほどと思いました。

試合前のヒュウーマンTV番組を魅せられた多くの視聴者にとってイザ試合が始まって日本を応援しようにも日本の何が相手に脅威を与えているのか分からずにただただ勝ってくれって祈るように観戦してしまったように思うのですが。

どんな試合でも対戦相手に脅威を与えるものが何かを知っておくことが試合を制するためには必須なのでは。これは実際に試合をする選手だけでなく、サポーター、TV視聴者でも同じ思いを持つことが全体のパワーとなって相手に益々優位に立てるってことです。

己を知って敵を知れば百選危うからず、と言いますが、これは自分たちの得意技を把握して磨きをかけ、これが相手に脅威を与えることをちゃんと調べて知っておけってことでしょうか。

しかしながらこれは自分たちに得意技がある場合であってしかもそれが相手にとって脅威にならなければ意味がありません。

逆にいえばまず相手の弱点を知って、そこを突ける技を自分たちが一生懸命磨くって方法もありますが、これでは全ての対戦相手の弱点を把握し、対策を立てねばなりませんので効率的ではなさそうです。

まず自分たちで圧倒的な得意技を身につける方が多くの相手にとって脅威に成りうる確率の方が高いと思われます。それ故にまず”己を知って”からは始まるのでは。

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