ツボはだれが見つけた?

先般NHKスペシャルで”アイスマン”の解剖分析が実施された様子が紹介された。

1991年ヨーロッパのアルプス山中で溶け出した氷河の中から見つけられた冷凍ミイラで炭素年代測定で今から5300年前の人類がエジプトミイラのように人為的に加工されることなく、死んだ当時のまま保存されていたのです。実はこのミイラに煤で付けられた印が腰部・下肢部にたくさん付いていたのですが、なんとこれらのほとんどが東洋医学でいうツボの位置と一致するもので、当時も治療部位として利用されていたのではと推測されるのだそうです。

ツボは一般に古代中国で体系化されその時期は今から2000年程前とされ現代の東洋医学の原点とされているのだが、なんとこれより3000年も前にヨーロッパにおいても似たような概念がもたれていたらしいのです。

ツボとは疾病の際に押して痛い等の反応おこす点が体表面に現れたもので内蔵とも関係しているものとして体系化されたのですが、古代中国に限らず世界中ありとあらゆるところで人類の経験則として開発、引き継がれていたということかもしれません。

そして古今東西同じような症状の場合、体に現れる反応点も似た部位になることも必然でしょう。反応点がそのまま治療点になることも同じ人類の経験則からすれ解っていたはずです。

アイスマンの場合ツボの位置に煤がついていたことから、お灸に近い治療をしていたのかもしれません。一方アイスマンからずっと後になるのですが東洋の古代中国においてツボの治療法に鍼が使用されたということで、治療の道具に地域の特色がでてきたということだろうか。

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