はり師のメリット

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はり師(鍼灸師 下記注釈)のメリットは体の状態をより多く観察し患者さんの全体像を把握できることです。

通常、鍼灸治療時間は1時間前後でその他の医療機関に比べ長いのが特徴です。その間はり師は何度も鍼を打つ適切な場所を探すために患者さんの皮膚・筋肉を触診しています。同時に患者さんの緊張・リラックス状態、顔色、各部位の皮膚温、無意識の手足の震えなど、気づく機会も多くあります。

鍼灸治療以外にあん摩・マッサージ・指圧も1時間前後患者さんに触れていますが、鍼灸治療ほど細かに触診しませんし、また多くは衣服の上から施術するので知り得る情報は皮膚・筋肉の固い、柔らかい程度になります。

一方病院などの医療機関では整形外科を含め画像診断が主流となり、触診は減っています。触っても痛みがある患部だけに注目した動作痛を診るもので、全身を細かに観察する時間はなさそうです。

では鍼灸治療は受ける患者さんにとってどんなメリットがあるのか?

勿論痛みやダルさを除去・緩和させることが第一義ですが、もう一つ患者さん自身の思い込みや自覚のない症状を気づかせてくれることです。

ある膝痛の患者さんの例ですが治療中に、何も治療をしていない上肢が時折震えるのを確認しました。患者さんに病院処方の薬を確認したところ、その中に副作用として四肢の震え、目のカスミなどの副作用があることを見つけました。震えは服薬開始後起き始めた症状で、患者さん自身は年のせいだと思っていたようです。

次回処方された病院に行った際に、震えがあることを医師に伝えるよう申しあげました。

この事象の震えが確かに薬の副作用かどうかは医師の判断が必要ですが、震えに気づいたのは時間がかかる鍼灸治療故のことと思います。

ただはり師も些細な症状をことさら何かの病気や不調に結び付け、患者さんに不安を煽ることの無いよう見極めに注意が必要と思います。

注釈:はり師と鍼灸師はなにが違う?

法律上の資格免許名は「はり師」、「きゅう師」と別です。それぞれに試験を受けます。ただ「はり師」と「きゅう師」の試験は同時に受けられますので、ほとんどの受験生は双方受験し資格を取ります。

従って一般的には「鍼灸師」といっています。ただし鍼灸師の”鍼”が特殊なので”しん”と読めずに”はりきゅうし”とよばれる人もいます。それ故”はり”のほうが分かり易いということで敢て「はり師」と名乗ることもあります。(「きゅう師」と名乗ることはほとんどありません)

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