現代のエンゲル係数
最近のニュースで日本の物価高を取り上げる際に、エンゲル係数が高くなってきた、このことは家計が苦しくなっている証拠ではないかとの報道が多くみられます。
そもそもエンゲルがこの理論を提唱した凡そ100年前は、国民全員に最低限の食料がやっといきわたり始めた時代です、ごく一部を除きどこの家庭も似たレベルの食生活でした。それ故食費に費やすコストも大方の人々にとって同程度な数字になり定数化できた、そしてエンゲル係数なるものが説得力ある経済指標となった。
ところが現代社会では物欲が既に満たされ、むしろ食の豊かさを楽しむことが幸福感を生み出す時代になっているように思います。水道水をそのまま飲めるのに、わざわざなんだか天然水を買って飲む時代です。100年前と違ってむしろエンゲル係数が高いほうが豊かさを感じているのかもしれません。

