尿管結石の痛み

 English guide

尿管結石

5月下旬に尿管結石除去の緊急手術をしました。

数年、あるいは10年位前からかもしれません。年に一二度、前触れなく左わき腹に重苦しい鈍痛が出るようになりました。都度痛みの継続時間は出る数時間ないしは、一日以内で自然に治まっていたと思います。

が、5月中旬にいつもの鈍痛が表れ2,3日継続していました。

それまで、鈍痛の原因は腸にガスが溜まったか、便秘かもしれないとずっと思いこんでいました。痛む場所はいつも同じで左第12肋骨先端の真下辺りでした。

今回なかなか痛みが治まらないため、初めて総合内科を受診し、CTを撮ったところ、すぐに左尿管が異常に膨らんでいることが分かり、直ぐに泌尿器科に回されました。そこで今度は通常X線写真を撮り、結石がはっきりと写し出されました。16mmの大きなものでした。

ただ、最初に受診した病院では手術は行えないとのことで、砕石術を多く実施している他の総合病院を紹介されました。

翌日紹介された病院を受診し、手術の日程を6月中旬に決めました。が、その時たまたま治まっていた痛みが病院から戻った後からまた強烈に再発してしまい、翌日再度受診するとその場で入院、痛みを注射でコントロールしつつ3日後即手術が決定されました。

通常5mm以下であればそのほとんどが尿と一緒に排出されてしまうようですが、今回のように結石が8㎜を超すと自然排出、薬物療法が困難となり、また体外から衝撃波を当てる結石破砕術は10mm位までが適用だそうで、それ以上になると砕いた石の微粒がまた尿管途中で詰まってしまうことがあるようです。今回私の場合は尿管が石の為に屈曲してしまったようで、自然排出がますます困難と判断され、レーザーによる砕石術をすることになりました。

まず横腹に穴を開け、腎臓にチューブ管を入れて尿が行き場を失い水腎状態になった腎臓から尿を機能を3日かけて回復させた後に、チューブ管の中に腎臓を超えて尿管までレーザーチュウーブを入れて砕石し、砕かれた結石を集石ワイヤーで掻掻き出す。一方この様子は尿道から入れたカメラで目視しながら行なわれた。術後2日後には退院し、2週間後に尿管安定の為に残されていたステントを尿道から入れた膀胱鏡を使って抜き取り一連の手術を終えた。今はすっきり、脇腹の痛みは消出した。

尚、手術をした人は2年以内に50%の確率でまた結石ができるらしいが、その多くはもともと結石が複数個できる人に多いらしい。私は手術で取り除いた1個しか見当たらなかった。

 ご予約・お問合せはこちらから

前の記事

お腹の不調

次の記事

人類の進化