羽田空港の断水
昨日(11月6日)から羽田空港ビル内での断水がマスコミで報道されている。
その内容はトイレの手洗い用にペットボトルを置いた、レストランが営業しておらずコンビニで弁当を食べたなど、ほんの一時の不便さを多くのマスメディアはこれは一大事と言わんばかりにレポーターなる者に大げさに伝えさせているように思う。
事の本質は”原因は何か”であり、これが不明で水がおかしいと感じた時点で緊急に断水したビル管理側の対応が適切あったことをマスメディアは評価すべきであろう。
事案初期の段階でテロの可能性も取り上げた報道番組に出会わなかった。
水道水が24時間絶え間なく供給され、安心して飲める国は世界でもごくごく限られた国だけ。
その水質の高さも含めると日本の水道供給は世界最高水準だ。
もう2~3世代に渡る長い間、安全な社会にどっぷりつかっている日本人は、本件がひょっとしてインフラテロでは? と疑う人がほとんどいない、いや疑う必要がないのが日本だった。
が、これからもそんな安全が保たれ続けていけるだろうか? もちろん誰しもこの安全を継続していくことを望んでいるだろうが、日本が望むかどうかに関係なく日本を取り巻く世界の環境はどんどん変化している。
我々はいつまでも安全の井戸の中の蛙ではおれないかもしれないことを自覚し、危機管理をせめて世界の常識並みに意識すべきはなかろうか。